あのジェームズ・ボンドも愛用する靴、それがChurch’s(チャーチ)です。映画「007」シリーズで、ボンドが着用する「シャノン」という内羽根式のプレーントゥは、その洗練されたデザインと上品な佇まいで、英国紳士の象徴として世界中の男性を魅了しています。
8週間、250工程にも及ぶ、職人技の結晶
チャーチの靴は、1873年の創業以来、熟練した職人たちの手によって、8週間、250工程にも及ぶ緻密な手作業で製造されています。この長い時間と手間をかけることで、他のブランドにはない、履き心地と耐久性を兼ね備えた靴が完成するのです。
英国靴のスタンダード「グッドイヤーウェルト製法」
チャーチの靴は、英国靴のスタンダードである「グッドイヤーウェルト製法」を採用しています。この製法は、アッパー(甲革)、インソール(中底)、ウェルト(細革)、アウトソール(本底)の4つのパーツを、リネン糸でしっかりと縫い合わせることで、高い耐久性と防水性を実現しています。また、ソールがすり減った場合でも、オールソール交換が可能で、長く愛用できるのも魅力です。
左右の区別がある革靴の先駆者
1870年代当時、左右の区別がない靴が主流でしたが、チャーチは左右それぞれの足の形に合わせた靴を製造しました。さらに、サイズ展開にも当時としては珍しかったハーフサイズ刻みを取り入れるなど、革新的な取り組みを行いました。これらの功績が認められ、1881年にはロンドンの靴の展覧会で金賞を受賞しています。
チャーチを愛用する、世界中の著名人たち
チャーチの靴は、ジェームズ・ボンドだけでなく、世界中のセレブリティや著名人にも愛されています。日本人では、俳優の木村拓哉さんや福山雅治さん、海外では、デヴィッド・ベッカムさんやダニエル・クレイグさんなどが、チャーチの靴を愛用していることで知られています。
チャーチの人気モデルと中古市場
チャーチの靴は、その品質の高さから中古市場でも人気があります。特に定番モデルである「コンサル」や「ディプロマット」、「シャノン」などは、中古でも高値で取引されています。
モデル名 | 中古相場(目安) |
---|---|
コンサル | 30,000円〜 |
ディプロマット | 40,000円〜 |
シャノン | 35,000円〜 |
チャーチを愛する人が選ぶ、その他のブランド
チャーチの靴を愛用する人は、英国の伝統的なスタイルを好む傾向があります。そのため、チャーチの靴と相性の良いブランドとしては、バーバリー、アクアスキュータム、グレンフェル、ジョンストンズなどが挙げられます。これらのブランドは、いずれも高品質な素材とクラフツマンシップを重視しており、チャーチの靴と同様に、時代を超えて愛されるアイテムを提供しています。
チャーチの靴は、単なる靴ではなく、身に着ける人の品格を高める芸術作品です。その歴史と伝統に裏打ちされた確かな品質と、時代を超越するエレガンスは、これからも世界中の紳士たちを魅了し続けることでしょう。
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