靴の製法には、大きく分けてグッドイヤーウェルト製法、セメント製法、マッケイ製法があります。
今回ご紹介するグッドイヤーウェルト製法は、19世紀後半にチャールズ・グッドイヤーJr.によって開発された、靴の製造方法です。その特徴は、アッパー、ウェルト、インソール、アウトソールを縫い合わせることで、堅牢性、防水性、そして何よりも修理のしやすさを実現している点にあります。
グッドイヤーウェルト製法のメリット
- 耐久性: 他の製法に比べ、圧倒的な耐久性を誇ります。
- 防水性: ウェルトとアッパーの間の空洞に水が浸入しにくく、防水性に優れます。
- 修理のしやすさ: ソールが摩耗しても、オールソール交換が可能で、長く愛用できます。
- 履き心地: 履けば履くほど足に馴染み、快適な履き心地を提供します。
グッドイヤーウェルト製法の工程
- ウェルトの縫い付け: アッパーとインソールにウェルトを縫い付けます。
- アウトソールの縫い付け: ウェルトにアウトソールを縫い付けます。
- コルクの充填: ウェルトとアウトソールの間の空洞にコルクを充填します。
- 仕上げ: 仕上げとして、磨きやワックスがけを行います。
グッドイヤーウェルト製法の代表的なブランドとモデル
- Alden (オールデン): アメリカントラッドを代表するブランド。#8コードバンブーツは名品中の名品。
- Crockett & Jones (クロケット&ジョーンズ): 英国王室御用達ブランド。ハンドグレードラインは最高級の素材と技術を駆使。
- Church’s (チャーチ): 英国靴の老舗。コンサル、ディプロマット、グラフトンなど、定番モデルが人気。
- Red Wing (レッドウィング): アメリカを代表するワークブーツブランド。アイリッシュセッターは永遠の定番。
- Tricker’s (トリッカーズ): カントリーシューズの雄。カントリーブーツ、モールトンは代表モデル。
グッドイヤーウェルト製法は、靴の最高峰と言えるでしょう。その魅力は、耐久性、防水性、修理のしやすさ、そして履き心地の良さ。一度履けば、その虜になること間違いなしです。
ぜひ、今回紹介したブランドやモデルを参考に、自分にぴったりの一足を見つけてください。
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